ラギー・アルハフォウスの一人娘。 メープルクライシスホテルの次期支配人。 髪が短髪で服装もボーイッシュな為、 初めは少年やアキコから男の子だと思われていた。 背が低く童顔なので、 子供と思われる事があるが、 支配人補佐として一人前に働いており、 ホテルの次期当主で、婚約者も居る。 エバニーと歳もそれほど離れていない。 一時期、パンケーキが大好きで 相当ハマっていた時期がある。 だがいつの間にか興味が無くなって 気づいたらそれほど食べたくも なくなってしまった。との事。 このエピソードが後に 重要な例え話として 変わり果てた彼女の口から 語られることになる...
関連: タイザールーク , ラギーさん
メープルクライシスレストランのウエイター。 タイザーとアキコの最初のバトルの際、 たまたま近くに居合わせたせいで アキコと行動を共にするようになる。 3回めのアキコとタイザーの対決では 安全な建物から外へ出て アキコブレードを届けようとするなど かなり勇敢な行動に出た。 結局タイザーに見つかり、 腹部を貫かれて半殺しのまま アキコを暗闇へおびき寄せるための 罠に使われてしまうが、これを見破った彼は 力いっぱい、剣をアキコの方へ投げる。 この行動が原因で爪の刺さった腹部は抉れ 致命傷となり、大量出血を引き起こす。 死ぬ間際に関しても人のことを心配し、 婚約者の身を案ずるなど かなりの良いやつであり、 姉さんはこの気高さに心を打たれ、 使い慣れない複合魔導まで用いて 腹部の怪我を取り除いた。 このように身も心も 最高レベルのイケメンだったため、 すでに許嫁が居るにも関わらず アキコから告られてしまい、 婚約にまで至ってしまう。 また、その婚約も先の婚約者が OKを出すという、許嫁までハイスペック。 いつもつけている蝶ネクタイは むかしメープルクライシスタウンの お開き集会に呼ばれた あの有名な大マジシャンからもらった物で 大切にしている。
関連: あの有名な大マジシャン
有名な大マジシャンであり、 ナイフを使ったショーが得意。 少し前に脱出マジックに失敗し、 全身を剣で串刺しになって ほぼ即死した。 姉さんは向人でありながらも 彼のナイフ10本同時投げを 「マジで神の領域だったわ」と評しており、 彼の死去を知ったエバニーも 「あの人のショー もう一回見てみたかったんだけどな、」 と惜しんでいる。 また、お開き集会にて即興で行われた アキコの神技ショーで沸き立つ会場においては 「こんなに盛り上がったのは あの有名な大マジシャン呼んだ時以来」 という、市長とラギーの会話があり、 生前の彼は素晴らしい手品やショーで 人々を魅了し、とても有名であった事が伺われる。 その割に名前は一度も出てきておらず、 ずっと「あの有名な大マジシャン」と呼ばれ続けている。 彼が事故死した日は、ちょうど憎悪の火と ウインター・ブレィスが戦った日で、 呪いによって近くの遺体へ自動転生してしまう 憎悪の火の転生先(素体)になってしまった。 普通の転生と違い、呪いによって強引に 遺体へと移ってしまう彼の転生は非常に不安定であり、 素体の記憶や習慣が強く残っている。 お開き集会に居たエバニーの蝶ネクタイを見た際、 メープルクライシスタウンでショーをやった時の 彼の記憶が蘇り、まだ小さかったエバニーとの思い出、 人間味に溢れた温かいやり取りの感傷によって 肉体から勝手に涙が溢れてしまう。 憎悪の火はこの涙が自分が流しているものなのか、 体の記憶によって勝手に流れてしまうものなのか、 激しい葛藤に陥り、号泣している。 しかも号泣で流した涙は、自分が誰で いったい何なのかわからないことからくる 激しい怒り(憎悪)によって蒸発している。 この際、一人称が「オレ」「ボク」「私」と 目まぐるしく移り変わり、彼の内面が 憎悪の火としての自分(オレ)、 大マジシャンとしての自分(ボク)、 今まで転生してきた大勢の記憶の総体(私)が混在し 相互に干渉し合う苦しい境遇であることが垣間見える。 かわいそう...
関連: 憎悪の火
春風三姉妹の三女。 二刀の剣を使いこなす一流の剣士で 日夜トレーニングと稽古を欠かさない 大変な努力家でもある。 しかし相手をなめてかかる傾向や 自惚れが強い面があり、 戦力が定かでない段階で 不用意に特攻したり(vs 少年) 戦いの最後に詰めを怠って 逆転負けしそうになったり(vs タイザー) 戦績はあまり良くない。 ドアノブを手で引っこ抜いたり 扉を素手でぶち破るなど、かなりの 怪力を発揮している場面がある。 3階以上ある建物の屋根に 軽々と飛び乗ったりもして 人間離れしているように見えるが、 この世界の一般人であれば 姉さん曰く 「がんばれば誰でもできる」 らしい。 ネーミングセンスが独特で、 タイザーを倒す為に 編み出した必殺技に 「アキコ・ザ グレイティスト エターナル素斗羅っ狩(ストラッシュ)」 と名付けたり、考え直した際も 「やっぱりストラッシュは ストロガノフのほうが よかったかなぁ~・・」 など、すごい発言をしている。 最終的に技の名前は 「イルカが斬ぶらこ」になった。 命のやり取りを伴う 生きるか死ぬかの戦いの際も 「アキコ殺戮劇場」や 千載一遇の次に「万載二遇 (ばんざいにぐう)」と 言ったり、変なところで 謎の語彙力も発揮する。 少年には剣で胸を刺されて致命傷。 タイザーからは体中を切り裂かれ重症。 タイザールークからは腹部を抉られて出血多量。 という、いつも血まみれの可哀想な人。 元彼のイスリルは タイザーに殺されており、 生まれて初めて婚約したエバニーも、 結ばれてすぐ惨殺されるなど、 彼女の身の周りには不幸が絶えない。 2刀の剣の内、 一本は姉さん(ハルカ)から授かった 大切な物であるらしく、 それは向人すら震え上がる 「先代の魔導兵器」と呼ばれる 極めて危険な代物であり、 なぜその所有者が彼女であるか、 そしてなぜハルカがそれを アキコへ与えたかは謎。 今後も彼女の身には 多くの危険と災難が予想される。 また、その魔導兵器にすら 「アキコ・ブレード」という ダサい名前をつける。
関連: 春風三姉妹
アキコが所有する長剣。 魔力を持った者が握ると その力を感知して攻撃をするらしいが 彼女はこの事をしらない。 少年やハルカが握っている時は 何も起きていないが、 ウインター・ブレィスは触れた瞬間 右腕が吹き飛んだ。 憎悪の火もアキコとエントランスで会った時に 興味を示し、剣を握ろうとするが マツバちゃんが挨拶に割り込んだおかげで 寸前のところで難を逃れている。 通常、柄には布が巻かれているが、 これを外すとスペラム文字で 「廃棄処理12番」と刻印されている。 アキコがメープルクライシスタウンに来て 最初にタイザーと一戦を交えた際は少し刃こぼれし、 これを一度、鍛冶屋に持っていって 修理したところを見ると、刃そのものは ただの鉄などの金属と思われる。 彼女曰く、姉さんから譲り受けた とても大事な剣という事であり、 なにがあっても絶対なくしたり 盗まれたりしてはいけない。 と、きつく言われている。 だが結局、24時間体制で 2人以上の警備を付けるという条件で 一時的ではあるがショーケースに入れられて 見世物にされている。( 結構 かっちょイイ~ らしい)
関連: 魔導兵器
よく料理に出てきては勢いよくフォークを突き刺され、 豪快に食べられてしまう、かわいそうな魚介類。 小声ではあるが大抵、何か罵声を放っている。
うさぎ
なんだこれ
へーわな所にただよう生き物。 タイザーが倒されて以降、 町のあちこちに出現している。
カラス
山奥で一人暮らしをしていた少年。 トリッピィと名付けられたカラスや 姉さん(ウインター・ブレィス)と よく一緒に居るが、関係はよくわかっていない。 ヘーワ協会の調査対象リストへ 大昔から載っていたにもかかわらず その詳細や所在は長らく不明で 物知りな魔導師や なんでも知っている法力使いすら 誰も接触した者がいない 迷宮案件のリスクファクターであった。 あらゆる事が謎に包まれており、 魔導を使えるようではあるが 姉さんは彼から魔力を一切感じず、 向人かどうかも定かでない。 ヘーワ協会のトップクラスである ハルカが直々に調査へ出向く程なので ただ者でない事は確からしい。 (しかしこの時は一般人のアキコと ナツミを引き連れていたので 半分は遊びだったようである) 握った者の魔力を感知して 所有者以外を瞬時に攻撃する 廃棄処理12番を握っても 平然としており、あろう事か それを使って所有者自身へ 致命傷を負わせるという 離れ技もやってのけた。 包帯を巻いただけで ついさっきまで千切れていた指を すぐ動かしていたりと 身体能力もいろいろヤバイ。
関連: リスクファクター , 姉さん
メープルクライシスタウンに現れ、 夜に人を襲って食う化物。 姉さん曰く、日光にあたると 石になってしまうらしく、 満月の晩に出現する確率が高い。 少年は「オーンと啼くタイザー」 という名前を高く評価して たいへん気に入っており、 アキコの必殺「イルカが斬ぶらこ」の仮称、 「アキコ・ザ グレイティスト エターナル素斗羅っ狩(ストラっシュ)」 で、タイザーを倒す旨を伝えると 月夜の狩人「オーンと啼くタイザー」を そんなダサい技で 倒すつもりかい!? と、落胆している。 身の丈を十数メートルは超える跳躍力。 ところどころに金属のような甲殻を持つが 体はしなやかで素早く動き回れて足も速い。 刃物のように鋭い爪、 地獄の淵から響いてくるような鳴き声、 闇夜に光る鋭い眼光。 そして咬まれた者は 少しずつタイザーに なっていってしまうなど、 どこかその特徴は コテコテな怪物のイメージ そのものである。 とても精巧に作られた魔導生物で、 この時代では誰も作れないほど 高度な魔導や魔力を駆使して 制作されたものらしい。 向人からは「先代の魔導兵器」と 評されているが、 兵器としての実用性は あまりに乏しく、 今の魔導師より遥かに強いはずの 「先代が作った兵器」 であるにもかかわらず、 この時代の向人より弱っちいという 激しいギャップがあるので、 単に趣味として作られた 玩具だという意見もある。 先代が居た世界は 遠い遠い大昔なので、 その時代から姿形を変えず 連綿と生き続けている事は、 向人や魔導師にとって 大変なロマンと想像力を 掻き立てられる物らしいが、 何の意図で作られた物か解明する術も あまりに大昔すぎて存在せず、 兵器なのか玩具か。その結論は 永遠に付きそうにない。 ヘーワ協会の中でも この事が時たま話し合われ、 互いの意見交換や コミュニケーションの種として 有益になる事もあるが、 稀に激しい議論から口論へ、 口論から論争へと発展し、 しまいに向人同士の対立、 果ては魔導師の決闘ともなれば これは大災害の危険であり、 リスクファクターが増えて 協会の仕事も多くなる。 なのでタイザー自体は リスクファクターに認定されていないが、 「リスクファクターのリスクファクター」 という微妙なポジションとして、 一応、調査や監視対象になってたり、 もしくはなってなかったりする。 しゃべれる..!
関連: タイザールーク
マツバちゃんの変わり果てた姿。 完全なタイザーになっておらず、 まだ人格や記憶が少し残っており、 言葉もはっきり喋れる。 しかし、身も心も血に飢えた 化物に変容しきっていて、 思いやりと優しさに溢れていた 元の性格は、極めて残忍で 冷酷に豹変しており、 人としての倫理観は全くない。 大切に想っていた婚約者のエバニーすら 首を引きちぎって惨殺し、 忘れ物を取りに戻ってくるであろう アキコの部屋へと設置し、 隣部屋へと誘導する罠にしてしまうなど、 やる事なす事、半端がない。 元々しっかり者で頭も良く、 利口な女の子だった彼女の性質が、 狡猾で抜け目のない タイザーの性分と 合わさってるのでたちが悪い。 トマトジュースを血に見せかけて 瀕死のフリをしたり、 部屋に立てこもっても 鍵を使って難なく入り、 先手必勝かつ初っ端から 最大の必殺を使うという アキコの大胆な先制攻撃すら 一手先を予測し、飛んできた剣を 長ぼうきで打ち払い、これを迎撃。 あげくに奪った短剣は 人間の手のままの片方で握り 戦力の増強を行うなど、 その行動は確実に相手を追い詰め 仕留めようとする狩人のそれである。
関連: タイザー , マツバちゃん
いつもどっかで「きゃあああ」と言ってる女。 タイザーが来たときも「きゃあああ」 アキコの神技ショーでも「きゃあああ」 空から剣が降ってくる時も「きゃあああ」 悲鳴しか出さない うるさいだけの女かと思いきや、 アキコが気絶したタイザーのトドメを刺し忘れて レストランに置き去りにした際、残されたメンバー達は あれこれ考えて地下に閉じ込めようと頑張るハメになるが、 おっちゃんの汗がタイザーに落ちそうになったら 寸前でハンカチによってガードしたり、 地下室の扉を開けてくれたりと活躍もしている。 「縄で縛る」という提案も実は彼女。 ...有能だ!
山賊みたいな格好したデカい方がブライで、 黒い服を着た細い男がゲドォ。 メープルクライシスレストランでパフェを食いながら ティーを飲み、2人で夜まで飲みつぶれていた。 ブライは店内の席よりもテラス席の方が好きらしい。 地獄の底からひびくような タイザーの恐ろしい鳴き声を すぐ近くで聞いても、ただの酔っぱらい扱いして 全く取り合わなかったというすごい連中。 タイザーもその時は2人に近寄らず 放っておいたので、もしかしたら こいつらには相当な実力があるのかもしれない。 (実際にブライは一撃でタイザーをKOしている)
どこにでも現れ、いつもペチャクチャ喋ってる3人組。 マツバちゃんの同級生であるらしく、 学校の帰り道で寄り道しているところを発見され、 彼女から突然に声をかけられた時は3人共びっくり。 (寄り道せず まっすぐ家へ帰るのが校則と思われる。) この際、ナウィーさんは背の低いルークを チンチクリンのルークと呼んでおり、 服装が男っぽくて髪もショートな彼女を 男女と呼んでバカにし、 パンケーキを持っていたので お子様扱いもしている。 ボーイハントを兼ねたナウでヤングなレディーとして ティータイムにシャレ込んでいた ( もとい ただの寄り道 ) 彼女らは マツバちゃんの同席を拒否し、 その後は町で一番のいい男であるハンサム(エバニー)へ 話しかける機会を狙いつつ、ルークを差し置いて 他愛もない会話を楽しんでいた。 ここだけ見ると嫌な連中に見えるが、 マツバちゃんは彼女らに かなり馴れ馴れしく話しかけている。 また、アキコさんの追っかけ目的で 3人がお開き集会へ現れた時、 ミィちゃんはチンチクリンのルークから アキコが会場に来る情報を教えてもらったと 言ってるので、交友関係は悪くない。 左から ミィちゃん、ハーちゃん、ナウィーさん。 「ミーハーでナウい」で覚えるとわかりやすい。 左から ナウィーさん、ミィちゃん、ハーちゃん。 「ナウいミーハー」とわかれば覚えやすい。
どこにでもいる ただの三人組
関連: ハルカ , ナツミ , アキコ
「世界の平和維持」 「危険因子の調査、監視、排除」 を主な活動とする いい奴らによって成り立つ組織。 向人の中でも巧みに魔導を操る 高い能力を持った者が魔導師であり、 中でもトップレベルの力を持つ 大魔導師や法力使いといった向人は 自然に、この協会へ所属する。 結局この世界では 火山の噴火や津波といった災害や 磁気嵐や隕石の衝突という 天体レベルの大災害より、 向人や魔導師によって引き起こる 危険性とリスクの方が遥かに高く、 取り扱う問題はもっぱら 彼ら同士のいざこざや 協会内の揉め事だったりする。 (津波程度は海をかち割って防ぎ、 隕石くらいは軌道をそらすか叩き割る) ヘーワ協会そのものは 絶大な影響力を誇る魔導師達が それぞれの正義感や 思惑の上に成り立つ集団である為、 この組織自体もまた リスクファクターになり得る 矛盾を内包している。 なので向人全員が 必ずしも協会の活動に 協力的なわけではない。 かと言って偏狭なドグマや教義を掲げたり、 特定の政治思想や目標実現の為に 結成された組織でもないので 反発する者や敵対者も少ない。 しかし協会から除外対象(Lv3 リスクファクター)と 見なされた者は容赦なく抹殺され、 その存在は恐れと畏怖の念を伴い ほとんどタブーになっており、 大半の向人は積極的に関わろうとしないし 関わりたくない。 一般人は幸せな人生の三つの約束で 名前だけは認知しているものの、 何なのかもわからないし 存在すら知らない、知れない。 (というか約束なので できない) 全体の人口からすれば 向人は超マイノリティーで、 その中の更に一握りしかいない 魔導師となると、数は極少数なのだが、 反比例して影響力は絶大であり、 そして必ず一定数が存在する。 なので誰が言い出すわけでもなく この魔導師たちが自分の力や能力を活かし 平和活動や自治を協力し始め、 それら一連の活動主体や運動の中心が 「ヘーワ協会」と呼ばれ、 自然にこの集団(現象)が成立する。 こういった性質上、構成員は 向人や魔導師ばかりではあるが、 善い行いをしたい人、 誰かの役に立ちたい者は 出生や生い立ちや能力を問わず ここへ出入りが可能である。 (出入りする勇気があればの話だが) また、組織の存在すら知らず ひとり黙々とそういった行動をする者が 構成員として扱われ(見なされ)る事もある。 ようするに 種族、性別、思想、宗教、地域、時代、 さらには生物、無生物、有形、無形、 果ては時空と概念も超えて集う いい奴ら の事を引っくるめて へーワ協会 と呼ぶ。
関連: 向人 , 魔導師
ヘーワ協会から危険な存在として 認定された人、物、または場所、現象。 主に強い魔力を持った 向人や魔導師が対象となる。 全部で3つの区分があり、 の順番でランク分けがされている。 Lv1に至っては魔力の規模や 素性が不明であるだけでも すぐ認定されて調査の対象となる。 Lv2も協会に対して協力的ではない者、 行動に予測が難しい向人、 特殊な魔導を使える魔導師というだけで すぐ認定され、対象範囲は幅広い。 Lv3に限っては重大な危険性が認められ、 早急な排除、抹殺が求められるほどの ヤバイ行為を行う者。危険を有する人。 多数の生命に甚大な損害や苦痛をもたらす 困った事をしでかさない限り 滅多に対象とはならない。 認定に関しても協会の魔導師達で 認定派、保留派、否決派によく別れてしまい、 全体の総意になることも稀である。 現時点でLv3に該当するリスクファクターは ヘーワ協会の会長殺しという大罪を犯した ウインター・ブレィス 一人だけだが、 彼女自身は今もヘーワ協会の一員であり、 また組織内においてトップレベルの功労者で 魔力と影響力も絶大な為、 憎悪の火や一部の魔導師以外、 誰も彼女を殺そうとしない。 少年はその素性が全くわからないので 調査の対象となっており、リスクファクターLv1。 憎悪の火は特殊な呪いにかかっていて 人格も情緒も不安定な上に 危険な魔導「憎悪の火」を使うので リスクファクターLv2。 ハルカはノーマーク。 タイザーも一応、ノーマークだが 先代の魔導兵器説があるので特殊扱い。 廃棄処理12番は恐ろしい魔導兵器なので リスクファクターである事は確実。 それの所有者であるアキコはLv1になってしまうが、 へーワ協会の最上位に位置するハルカが そもそも彼女の素性を知り尽くしていて なおかつ常に一緒なのでLv1の調査対象からは外れ、 Lv2の監視対象という事になる。 ..のであるが、ハルカと憎悪の火とウインター以外 誰もこの事を知らず、協会の会合においても まだ報告されていないため、 公のリスクファクターとは認定されていない。
関連: へーワ協会
ヤバイもの。
関連: 廃棄処理12番
「向人に関わるな」 「魔導師の事を話すな」 「へーワ協会について考えるな」 ..って言うアレ
向人に関わる 魔導師の事を話す へーワ協会について考える
法力使い 参照。
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関連: ハルカ , 魔功学仕
寂去微留(ざっきょびる)から俗世へと帰ってきた 並外れた力を持つ法力使いの事。 ふつう、寂去した向人が 微留から戻ってくることはまずないので、 壊滅的状況に陥って万策尽きたへーワ協会が 最後の手段として総力を結集し、 寂去微留の法力使いを探し出して この世に引っ張り出せれば 天降生の出現である。 どこぞに隠遁しながら真理の探求と 法力の追求のみに勤しみ続けた その絶大なる威力たるや、 俗世には想像も出来ぬ領域。 地上へ降り立つなり、問題とされる 壊滅的危機はあっという間に解決し、 平和と秩序を取り戻した後に 天降生が少し協会で仕事しただけでも、 俗世は何千、何万年と太平の時代が 続くと言われており、 その恩恵は計り知れない。 現実離れしていて 神話じみた存在であるものの、 かつての天降生が仕事をした形跡が 世界にはいくらか残っており、 キツネがウサギの毛づくろいをし、 オオカミも羊と仲良く暮らす島。 自然では出現しえない デザインされた生態系のくせに、 初めからそこにあったように 他の生命と完璧に調和する 生態系でありつつ 生態系と呼べぬ生態系。 現役の法力使いと魔功学仕が 何年かけて解読に挑んでも、 設計思想もわからぬ導具。 旧世界の科学に古代魔導と 現代魔功学を合わせて作られた 経年無劣化ビル。 地殻変動や断層のズレ、 火山活動、地表の膨張によって 年を追うごとに構造が変化し、 その変化した構造により出現した 新しい機構が作用して 狙ったかのごとく別の場所へ開通する あらゆるファクターを計算しつくされた 複合的な有機トンネル。といった 変態すぎて笑うしか無い建造物。 などである。 先代の遺構に比べ、 天降生の残した物は 構造や設置目的が謎であっても 役に立つ事が多く有益であり、 一般人、向人を問わず、 ほとんどの生命に恩恵を与え、 幸福の増大として作用するので、 ここが先代の魔導兵器とは明確に違う。 先代と同じく、 伝説や空想上の人物の様に 語られはするものの、 遺構や遺物によって 実在した証拠が現存し、 発見や観測ができないだけで 理論上は寂去微留の法力使いも 一定数が存在する事は 長生きの魔導師や向人なら 経験上、理解している。 地上へ現れることがほとんど無く、 出てきたとしても普通の魔導師や 向人のように振る舞い、そして いつの間にか居なくなる(寂去する)が、 存在感と影響力は大きく、 へーワ協会の化身とも言える。 その立ち居振る舞いは協会にとっても 天から降りてくる生きた伝説であり、 出現した時点で会長の座は即交代。 あまりに世界が平和となるので 協会そのものが事実上の 一時解散にさえなる。
関連: 寂去微留 , ハルカ
寂去(ざっきょ)は寂(しず)かに去ること。 微留(びる)は微(かす)かに留まること。 法力使いが真理の探求の為に 俗世との関わりを捨て、 なるべくみんなの記憶から 忘れられるよう寂かに過ごしてから、 人知れずどこかへ去ってゆく事を 「寂去」と言う。 いつ、どこで居なくなったか ヘーワ協会にも把握できず、 寂去が判明した後に捜索しても、 相手は高度な知性(法力)と魔導を操れる 法力使いなので、人間関係は全て畳まれており 関係者も存在せず、縁を辿れる物や場所も 全てが風化したかのような状況で、 手がかりや足取りをつかむには 大変な困難を極める。 死んでいるのか生きているのか どうやっても調べられず、 居るのか居ないのか曖昧だが、 向人の寿命は無いに等しいので 死んだと決める事もできない。 かと言ってこの世へは戻らないし 連絡も取れないので 死んだも同然である。 向こう側には行っておらず こちら側にも居ない状態。 今にも消え去る寸前だが、 微かにだけ留まったこの様子を 「微留」と表現し、 これには必ず寂去とセットなので まとめて「寂去微留」と言われる。 やがて時間だけ過ぎ去り、 「初めからそんな人は居なかった」 というような雰囲気が出来上がって 誰も自分を思い出さなくなれば 法力使いにとって 寂去微留は成功である。 あらゆるしがらみを捨てて 自らの影響がどこにも及ばない 寂去微留した向人は、 一切の気兼ねなく悠遠の時の彼方で 真理の探求と法力の向上へと努め、 やがていつか 「これ以上 学ぶものが無い」 という極地に至って 全てを成し終える。 その瞬間で微留を続ける事や 居る理由さえなくなるので、 今度は寂去ではなく寂滅。 つまり死んでしまう。
関連: 天降生 , 法力使い
万物の理(ことわり)と、それに伴う法則の事。 法力使いがよく用いる言葉であり、また 彼ら自身も「万理伴法(ばんりばんほう)の観察者」と呼ばれる。 水は一定の温度を下回ると 氷へと変わる理があり、 その理がゆえ、冬は屋根に ツララが出来るという法則、 雨が雪に変わるという法則、 その雪を掃除する為に 道具が必要となり、店前に毎年 スコップが並ぶという理がある。 この一例からわかるように、 万物すべての現象には理があり、 伴って法則も起こっている。 その法にも理があり、 理にもまた法則が成り立つので 万法伴理と言いかえることもできるし 2つの概念は密接に関係している。 万理伴法を徹底的に学び、実践し、 その解明と習得を志す者であれば 一般人や向人を問わず、 「万理伴法の観察者」と呼べるが、 寿命や身体能力に大きな制限を持つ一般人は 万理を知り尽くす時間、伴法を解明する能力や その手段は極めて限定されている。 学んだ知識や知恵を 技術や能力として活用できなければ 万理伴法を観察したところで 何の利益にもならず、一般人に この概念は あまり意味がない。 これらを自在に活用できる者を 法力使いと呼ぶので、この言葉は ほぼ向人にしか縁がなく、 その中でも法力使いは ごく一部なので、 「万理伴法の観察者」という呼び方は もっぱら法力使いに対する 尊称として使われる。
関連: 法力使い
問題を解決しようと すればするほど問題が起きる事。 治そうとすればするほど傷口が広がったり、 関われば関わるほど事態の収拾がつかなくなる様子。 それら一連の現象や仕組みを言い表した理論。
関連: 星野かなた
憎悪の火の必殺技。 両手で圧縮した憎悪の火を 火柱にして放つ攻撃。
ウインター・ブレィスの使った複合魔導。 空に漂っている雲を一点に圧縮して水柱にし、 憎悪の火が放った火柱へと落とした。 大気中の水分を多量に使うので 雨雲などがある時はなんともないが、 雲が少ない場合、使うと空が晴天になったり、 また、晴天の日に使うと空気が乾燥して 湿度が大幅に下がったりする。
関連: 複合魔導
ただの手刀
エバニー、アキコ、マツバちゃんの 3人によって開発された VSタイザー専用の超必殺技。 技の内容、名前の決定にも 様々な紆余曲折を経て出来上がった。 アキコのみで考え出された際は ただ高く飛び上がり、 落ちる勢いを利用して切りつけ 「頑丈なタイザーもこれなら真っ二つ」 ..という、安易な構想であったが、 よく考えると飛び上がってる隙に 避けられてしまうので 「はっきり言って失敗ですわ」の一言でボツ。 「当たらなければただのションベン」 という結果に終わる。 こんな事もわからないアキコはバカかもしれないが、 自分で気づいて修正しようとするところは賢い。 名前に関しては ネーミングセンスが0の彼女は 「アキコ・ザ グレイティスト エターナル素斗羅っ狩(ストラッシュ)」 ..や、 「やっぱりストラッシュは ストロガノフのほうがよかったかなぁ」 ..など、とんでもない命名をしつつも、 少年の意見が反映された結果、 それらはしばらく保留となる。 そしてサンドイッチを食べている時に ふと見上げた先にあったイルカの絵が目に留まり、 このイルカがザブンと飛び跳ねる美しい曲線と 自分が飛び上がってズバンと斬りつける曲線が ビシッと一致するというインスピレーションを得て、 風呂に入ってる最中「イルカが斬ぶらこ」が閃かれた。 が、この奇跡の閃きも エバニーが女湯に乱入というアクシデントにより 一時的に忘れ去られ、パーになりかかった。 ここまで苦労して閑静(かんせい)して感性(かんせい)して 完成(かんせい)した名前であるにも関わらず、 ミーハー3人組的には 「なにそれ~ ウケる~」らしい。 人の苦労も知らないで... 打って変わって実戦での使用は かなりシリアスで精密なものであり、 わずかタイミングのズレ、 狂いも許されない。 チャンスも一回だけしか無く、 使用には2本の剣(鞘も含む)を用いる。 なのでタイザーの不意打ちによって 片方の剣を失ったアキコの元へ エバニーは命を投げ売ってでもこれを届けた。 そんな彼をゴミのように投げ捨てたタイザーへ 彼女は怒りに打ち震え逆上。 精密な技術を要するこの技に 全ての希望をかけていた彼は かすかに残る最後の意識の中ですら、 彼女に冷静である事を願い続けた。 願いが通じたかどうかは不明だが、 アキコは逆上しているように見えて 実は最後までよく考えており、 サーベルを投げ捨て 剣ひとつで一騎打ちを 挑むように見せかけつつ、 必殺技の有効射程と 最善の場所を計算していた。 満身創痍の重症、 気も失いかけた ズタボロの状況下、 最後の最後で 見事にこの技を成功。 月夜の狩人オーンと啼くタイザーを 気持ちいいくらい、真っ二つに叩き割った。 どうでもいいけどイルカも出てきた。
絶体絶命のピンチに立たされたアキコさんが 千載一遇のチャンスを逃した直後に放った名言(迷言)。
関連: アキコ
ハルカさんの髪型。 アキコさん曰く、 「いったいどんな構造してますのかしら!」
関連: ハルカ