天降生
読み方: てんこうせい


初出: ???p  
天降生

 寂去微留(ざっきょびる)から俗世へと帰ってきた
 並外れた力を持つ法力使いの事。

 ふつう、寂去した向人が
 微留から戻ってくることはまずないので、
 壊滅的状況に陥って万策尽きたへーワ協会が
 最後の手段として総力を結集し、
 寂去微留の法力使いを探し出して
 この世に引っ張り出せれば
 天降生の出現である。

 どこぞに隠遁しながら真理の探求と
 法力の追求のみに勤しみ続けた
 その絶大なる威力たるや、
 俗世には想像も出来ぬ領域。
 
 地上へ降り立つなり、問題とされる
 壊滅的危機はあっという間に解決し、
 平和と秩序を取り戻した後に
 天降生が少し協会で仕事しただけでも、
 俗世は何千、何万年と太平の時代が
 続くと言われており、
 その恩恵は計り知れない。

 現実離れしていて
 神話じみた存在であるものの、
 かつての天降生が仕事をした形跡が
 世界にはいくらか残っており、

 キツネがウサギの毛づくろいをし、
 オオカミも羊と仲良く暮らす島。

 自然では出現しえない
 デザインされた生態系のくせに、
 初めからそこにあったかのように
 他の生命と完璧に調和してふるまう
 生態系でありつつ生態系と呼べぬ
 意味不明の生態系。

 現役の法力使いと魔功学仕が
 何年かけて解読に挑んでも、
 設計思想もわからぬ導具。

 旧世界の科学に古代魔導と
 現代魔功学を合わせて作られた
 経年無劣化ビル。

 地殻変動や断層のズレ、
 火山活動、地表の膨張によって
 年を追うごとに構造が変化し、
 その変化した構造により出現した
 新しい機構が作用して
 狙ったかのごとく別の場所へ開通する
 あらゆるファクターを計算しつくされた
 複合的な有機トンネル。といった
 変態すぎて笑うしか無い建造物。

 などである。

 先代の遺構に比べ、
 天降生の残した物は
 構造や設置目的が謎であっても
 役に立つ事が多く有益であり、
 一般人、向人を問わず、
 ほとんどの生命に恩恵を与え、
 幸福の増大として作用するので、
 ここが先代の魔導兵器とは明確に違う。

 先代と同じく、
 伝説や空想上の人物の様に
 語られはするものの、
 遺構や遺物によって
 実在した証拠が現存し、
 発見や観測ができないだけで
 理論上は寂去微留の法力使いも
 一定数が存在する事は
 長生きの魔導師や向人なら
 経験上、理解している。
 
 地上へ現れることがほとんど無く、
 出てきたとしても普通の魔導師や
 向人のように振る舞い、そして
 いつの間にか居なくなる(寂去する)が、
 存在感と影響力は大きく、
 へーワ協会の化身とも言える。
 
 その立ち居振る舞いは協会にとっても
 天から降りてくる生きた伝説であり、
 出現した時点で会長の座は即交代。

 あまりに世界が平和となるので
 協会そのものが事実上の
 一時解散にさえなる。



  関連: 寂去微留 , ハルカ
 
 




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